

カート導入の決め手
- 周囲の定期通販・D2C事業者がサブスクストアを導入していたこと
- 導入までのスピードと、サポートの手厚さ
株式会社シンセプション(以下、シンセプション社)は、韓国式置き換えドリンク「SKAEIN(以下、スケイン)」を販売しています。
今回は、シンセプション社がスケインを運営するにあたりサブスクストアを導入した経緯や導入後の効果について、久保田さん、三宅さんに詳しくお話を伺いました。
なおシンセプション社は、サブスクストアをスタンダードプランで契約されています。
スケインのサービス概要
──スケインの概要について教えてください。
三宅さん:スケインは、美容と健康を両面からサポートする韓方ドリンクを始めとしたホリスティックビューティーブランドです。
ブランド名と同一名称の商品であるスケインは、現在韓国で流行しているダイエット韓方を参考に製造したもので、韓国由来の乳酸菌や和漢素材が配合されています。スケインは副作用が生じないよう配慮され、また厳格な品質管理が徹底されている国内工場で製造していることが特徴です。
利用法としては、パウダーを水に溶かし普段の食事の置き換えとして、あるいは食事前に飲んでいただくというものになります。摂取後、お腹のなかでパウダーがふくらみ満腹感を生むので、ストレスなくダイエットをすることできます。
──従来のダイエット訴求の商品と比べると、スケインにはどのような特徴があるのでしょうか?
三宅さん:どうしても「ダイエット」という言葉には、「何かを我慢しなくてはならない」「ストレスがかかる」というネガティブな印象があると思います。スケインは手軽に持ち運べるスティックタイプのパウダーをさっと摂取すればよいだけなので、ストレスフリーにダイエットに取り組めます。ランチの前や旅行先でもすぐに取り出して飲めるんです。
「テレワークの普及で在宅時間が長くなったがなかなか運動できていない」という方にもご利用いただいています。
また韓方の成分により冷えやむくみにお悩みの方にもご利用いただけるような商品となっています。
スケイン立ち上げの経緯
──スケインの立ち上げの経緯について教えてください。

久保田さん:弊社はもともとメディア事業、アパレル事業、D2C支援事業等を行ってきました。それらの事業を通してノウハウが蓄積されてきたこと、また市場的にもウェルネスの分野が今後伸びることが想定されることから、スケインの立ち上げに至りました。
ウェルネスとは簡単に言えば、身体的な健康だけでなく精神的な健康、さらには幸福に日々に生活していくことを重視しようという考え方です。
スケインは、ダイエットをするという以上に「キレイになること」というポジティブな方向を目指しています。身体の外側・内側をケアしていくという「ウェルネス」の発想に基づいた商品です。
シンセプション社が、サブスクストアを選定した理由とは
──他のカートシステムもある中で、サブスクストアを選定した理由とは何でしょうか?
久保田さん:定期通販及びD2C事業を行っている周囲のEC事業者が、サブスクストアを導入していたという導入実績への信頼性という点と、導入までのスピードの早さという点でサブスクストアを選定しました。
弊社としては、一日でも早くショップをオープンさせたかったので、導入までスムーズに進められたことは非常に嬉しかったです。
──サブスクストア導入時、導入後の感想を教えてください。

久保田さん:管理画面にログインした際に、直観的にわかりやすいデザインだと感じました。そのため設計・運用に慣れるまでにあまり時間は掛かりませんでした。
カートシステムの機能としては、通常のカート画面の注文フォームとフォーム一体型LP用の注文フォームを利用することで2つの導線を設けられるのが嬉しいですね。特にLP一体型フォームはストレスなく項目を記入できるためユーザビリティが高いと言われているので、スケインのLPでも活用しています。
また、サポートの手厚さが嬉しいです。コンシェルさんに疑問点を数度ご質問させていただいたのですが、都度丁寧にお答えいただけました。
該当箇所をキャプチャでご提示いただいたり、カートの機能としてできる・できないはもちろん、できない場合には別の機能の設定を変更すればやりたいことができるのではないかとご提案いただくなど、問題の解決に親身に対応くださっていると感じました。
スケインのマーケティング戦略・施策
──シンセプション社がいま取り組まれている、またこれから取り組もうとしているマーケティング施策について教えてください。
久保田さん:スケインのお客様には、スケインというブランドのファンになっていただきたいと思っています。そのためにお客様のライフスタイルに浸透しやすいような商品開発、CRM、UI/UXを心がけています。

商品の容器・パッケージという観点では、「シンプルで洗練されつつも生活に溶けこむようなデザイン」になるようにデザイナーの方にデザインしていただきました。サイトのUI/UXも同様で、なるべくシンプルに必要な情報のみを端的に伝えるように設計しています。
CRMという観点では、LINEでのメッセージを会話調にすることで、親しみやすい印象になるようにシナリオを設計しています。これまでの経験も踏まえて個々のお客様に寄り添った表現になるように頻度・メッセージ内容を工夫しているんです。
スケインは購入前にLINEを登録いただくのですが、購入いただけなかった方に対しては無料診断についてのメッセージをお送りするといった施策を今後展開していきます。
加えてこれから行いたい施策は、TikTokの活用です。ショート動画を投稿することで、ブランドの認知を狙っています。ブランドのファンになっていただけるようなユーザーに認知されるようにしたいです。
動画での集客チャネルとしてYouTubeも候補に挙がると思いますが、まずはTikTokに注力することが有効だと考えています。というのも、ショート動画で多くの方にリーチできるTikTokのほうがブランドの認知という観点では優れているからです。
──自社で製品を製造・販売を行うようになって得た知見があれば教えていただきたいです。
久保田さん:事業主側になって気づいたのは、広告という側面での最適な表現の方法と、ブランドの世界観を示すための表現方法にギャップがあるということです。商品をご購入いただくためのクリエイティブと、ブランドとして表現したい内容が中心となるクリエイティブではお客様の反応が変わってくることを数値で詳細に見ることができたのは大きかったです。
初期のLPでは閲覧されるが購入されないという課題があったため一部内容変更したところ、CVRが向上しました。
打ち出すクリエイティブが、商品を購入いただくための広告なのか、ブランドの世界観を伝えるためのコンテンツなのかを区別して制作するのがポイントだと改めて実感しました。
ブランドの世界観という点では、画像・動画をおろそかにしない、力を抜かないこともD2Cブランドのポイントになると思います。画像・動画から受ける印象は非常に大きいですからね。
スケインを日本発祥のウェルネスブランドとして展開していく
──今後の展望を教えてください。
三宅さん:これからダイエット韓方のパウダーだけでなく、キャンドルやパロサント(香木)もスケインの商品として販売していく予定です。スケインブランドとして、まずはココロを整えるような商品を充実させていきたいと思っています。
また体験型店舗を出店したいと思っています。ヨガ、サウナやピラティスの施設・会場でスケインブランドのドリンクを提供したり、スケインの商品を販売したりといったイメージです。習慣的に取り組むヨガのようなアクティビティとセットでスケインをご利用いただくことで、スケインがお客様のライフスタイルを豊かにすることに貢献できればと思っています。
加えて国内だけでなく、海外への進出も計画しています。
──最後に、ECカートシステムの導入を検討している方に向けてメッセージをお願いします!
久保田さん:カートシステムの選定時に、導入・運用開始までどれくらいの期間を要するかを各社からヒアリングするのがよいと思います。
最短で始めようとしても決済審査等最低限の日数はかかってしまうものなので、まずは各カートシステム提供会社に問い合わせ、ご相談してみるのがおすすめです。