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2021.02.04

カートシステム

ネットショップには必須のカートシステムとは?

ネットショップには必須のカートシステムとは?

EC, ネットショップの運営を考えているが、どのカートシステムを選べばいいのか分からないという人も多いでしょう。

ECサイトを構築するうえで、カートシステムは業務のしやすさやネットショップの売上を左右する重要な要素です。また、総合通販や定期通販など販売手法によって選ぶべきカートシステムは変わってきます。

そのため、適切なカートシステムを選ぶための知識が必要となります。そこで、今回はカートシステムの概要と選ぶときのポイントについて解説していきます。

サブスクストア問い合わせ

ネットショップには必須!カートシステムとは?

ネットショップには必須!カートシステムとは?

カートシステムとは

カートシステムとは、ネットショップで買い物ができるようにするためのECサイトのシステムで、店舗の買い物カゴとレジのような役割です。

ユーザーはカートに商品を入れることで初めて買い物ができるようになる、ネットショップには必須のシステムです。

カートシステムに備わっている機能は、商品をカートに入れられることだけではありません。

受注管理、商品管理、出荷管理、顧客管理などの管理機能や決済機能連携などの機能などを含みます。

Amazonや楽天などの大手のショッピングモールで販売する場合、モールのカートシステムをそのまま利用することになります。しかし、自社のECサイトでネット通販を運営する場合、ショップと相性の良いカートシステムを選ばなくてはなりません。そのため、ECサイト運営の担当者はカートシステムに関する知識を身に付けておく必要があるでしょう。

カートシステムの重要性

カートシステムで売上や利益、効率性は大きく変わります。

ネットショップで売上を上げるために、LPで魅力的な商品の訴求、ユーザーの心を掴む効率的な広告運用するなど、新規顧客の集客、サイトやLPのデザイン(店舗や商品の見せ方)に目が行きがちです。
しかし、カートシステムには流入したユーザーを初回購入につなげる、リピートして購入してもらえるような機能が多く備わっていて、重要な売上アップ要素になります。

また、売上アップではなく、費用と時間が節約できる=コストダウンというメリットがあります。
運営するECサイトの構築とショッピングカートや決済システムの導入を分けて行うと、多くの費用と時間を費やすことになるでしょう。一方、カートシステムでは基本的にECサイトのデザインやシステムなどが初めからセットになっています。
そのため、ECサイトとショッピングシステムをそれぞれゼロから構築するよりも初期費用が抑えられ、サイトをオープンするまでの時間も節約できるのです。

このように、カートシステムには売上アップとコスト削減の両面のメリットがあるため、カートシステムの選定によってはネットショップの利益が変わってきます。

カートシステムの機能

カートシステムは元来「商品を買い物カゴ(カート)に入れる」「カートの商品を購入する」ということができるシステムです。しかし、現在では様々な機能の主な機能を紹介していきます。

受注管理・商品管理

ユーザーが購入した受注情報、決済状況のステータスが管理できる機能です。

これまでのに受注して情報やステータスが様々な条件で検索・確認することができます。売上が拡大にするにしたがって、管理するデータ量も増えてきます。一括更新機能などがあると便利です。

また、ユーザー情報が収集されているため、売上拡大のデータ分析に活用することも可能です。

商品管理とはネットショップで販売する商品を登録・管理できる機能をさします。

商品に関する名称、紹介文や画像などの商品に関する情報が登録できます。登録した情報をもとに、単品商品や頒布会などの販売方式やクレジットカードなどの決済手段を登録することで、ネットショップで販売できる状態を作るのが商品管理機能です。
管理理面では商品タグや商品カテゴリなどの機能を活用して、特定条件で商品を抽出・管理することも可能です。

※決済について詳しく知りた方はこちら:ネットショップでオンライン決済サービスを導入するメリット・デメリット

仕入れ・出荷管理

注文を受けた商品の出荷データや出荷する際に同梱物の設定などができます。

ネットショップの実務を担当している方であれば、最も利用する管理機能かもしれません。
出荷の必要がある商品情報をもとに、配送会社、ネコポスなどの配送種別、お届け希望日などを確認して出荷作業をすすめていきます。

物流会社と締結している場合にはピッキングリスト(出荷指示書)を作成する元データにもなります。

同梱物はユーザーに商品理解を促したり、クロスセル・アップセルのタッチポイントになるなど様々な利用ができます。
また、購入頻度、タイミング、性別や年齢などの情報を元にセグメントし、同梱物の配送を分けることができれば、ユーザーニーズに沿った施策が実現できます。 同梱物の機能がどのような内容なのかを確認をしておきましょう。

顧客管理

顧客情報を起点とした様々な管理をする機能です。

ネットショップにおける顧客情報は多岐に渡ります。購入したユーザーの個人情報だけではなく、購入頻度やポイントなどの情報も存在します。
顧客情報はメルマガやステップメールなどにも利用することができるので、重要です。

問合せなどの対応時に顧客カルテとしてユーザーの情報にまとめて記載可能な機能もあり、顧客情報を集約して、かつ簡単に見られることも需要な要素です。

組織が大きくなり、マーケティング部門やカスタマーサポート部門といった部門別になっても顧客情報の一元管理ができていれば、打てる施策の精度も変わります。

顧客情報管理で起きる問題として、表記ゆれがあります。顧客情報は表記ゆれによって、同一ユーザーでも重複して登録されている場合があります。この状態が続くと継続率などの分析や同内容のメルマガが複数回送信されるなどが発生し、ユーザーの満足度を下げる結果となります。
こういった問題に対処するためには、重複顧客を名寄せし、統合できる機能をもったカートシステムを選ぶ必要もあります。

販促管理・広告媒体管理

新規顧客やリピーターの獲得に欠かせない機能です。

新規顧客を増やしていくために、期間限定クーポンやポイントの発行を行う施策があります。
また、購入して頂いてユーザーへの定期引き上げ(F2転換)などを実現するためのメルマガやステップメールなど、ユーザーセグメントを分けてプッシュメールの送信することで、リピーターを獲得する施策もあります。
こうした販促キャンペーンの管理をするのが販促管理機能です。

広告媒体管理は、広告の計測・分析を実現するための機能です。
流入経路を明らかに効果測定をできる状態にする、広告タグの発行・管理、広告タグ別のCV数やCPO、定期通販を実施されているのではあれば、LTVなどの結果も確認できます。。運用している広告がしっかりと成果に繋がっているか?を確認することで効果的なコスト管理が可能になります。

広告にはリスティング広告、ディスプレイ広告、アフィリエイト広告、インフィード広告など様々な種類があります。それぞれの広告の特性ごとにKPI, KGI を設定して、タグ管理と分析をする第一歩が広告管理機能になるのです。

デザイン管理

ネットショップのデザインに関する機能です。
主な機能となるのがページレイアウト機能です。

LP(ランディンページ)のみのネットショップも存在しますが、
・トップページ
・商品カテゴリーページ
・商品詳細ページ
・カートページ
が主に要素として存在します。

各ページにて必要となる要素や記載したい内容が別れますので、カートシステムとしてどの範囲まで対応しているか?希望する要素や記載が実現できるか?がポイントになります 。

例えば、トッページにはサイトを横3分割をして、右のカラムにおすすめ商品の情報、左に運用している商品カテゴリーの一覧を掲載するなど、トップページには販売している商品とそのメリットなどをわかりやすく、明確に掲載していくことが重要です。

また、ページの制作においてもHTMLやCSSなどのプログラミング言語を用いずに、管理画面からページを作成できるか?の容易さもデザイン管理の機能の特徴として覚えておきましょう。

カートシステムの種類と特徴

カートシステムはシステムの提供のされ方によって大きく4種類も分けられます。
ASP型、パッケージ型、オープンソース型、フルスクラッチ型の4つの種類で、各種のメリット・デメリット、選ぶべき事業者はどんなところかをまとめます。

ASP型

クラウド上で提供されるカートシステムを利用するタイプです。

メリット
ECサイトの運営に必要なカート機能が導入直後から利用できるため、初期開発コストが抑えられます。機能アップデートもベンダーが行っているため運用開発も不要というメリットがあります。初期費用と月額制で提供されるサービスが多いです。

デメリット
機能の種類やカスタマイズなどの自社ネットショップ独自の機能追加などに制限があります。ASP型は複数のネットショップが共通するプラットフォームを利用しているため、個別のカスタマイズなどは他に比べて難しいです。

選択すべき事業者は?
パッケージ型で提供しているシステムは
・futureshop(株式会社フューチャーショップ)
・MakeShop(GMOメイクショップ株式会社)
・ショップサーブ(株式会社Eストアー)
などが、あげられます。

また、ASP型の中でも、定期通販(リピート通販)に特化したカートシステムとして
サブスクストア(テモナ株式会社)
・リピスト(株式会社PRECS)
などもあります。

パッケージ型

システム会社などによってある程度必要な機能が備わったパッケージソフトを購入し、自社などで運用するサーバーに乗せて運用していくタイプです。

メリット
ネットショップの運営に必要な機能を抑えながらも、自社のネットショップ運営に必要な機能をカスタマイズして構築することができます。

デメリット
基本的な機能は存在しますが、カスタマイズなどが必要となる場合は、エンジニアなどよる開発が必要となります。また、常に最新バージョンとはならないのらで結果的にランニングコストが高くなるリスクがある。

選択すべき事業者は?
パッケージ型で提供しているシステムは
・EC-ORANGE(株式会社エスキュービズム)
・ecbeing(株式会社ecbeing)
・Commerce21(株式会社コマースニジュウイチ)
などが、あげられます。

オープンソース型

無料で公開されているソースコードを元に自身が0から開発構築できるカートシステムです。

メリット
カートシステムのソースコードが公開されているため、希望するネットショップを構築することができます。また、サードパーティがオプションやプラグインを開発して提供している場合もありますので、これらを組み合わせて効率的に構築することも可能です。

デメリット
オープンソースだからといって、完全に無料で構築できることではありません。 構築に必要となる開発費(人件費や外注費)やサーバー費用が必要となってきます。
また、公開されているソースコードから脆弱性を解析され、攻撃に対象となる可能性もあります、それで発生して障害の責任の所在や対策なども自社にて対策し運用するために、運用コストも高くなるリスクがあります。

選択すべき事業者は?
オープンソース型でて供している企業は
・ec-cube(株式会社イーシーキューブ)
・magento(Adobeシステムズ株式会社)
などが、あげられます。

フルスクラッチ型

オリジナルでゼロからカートシステムを構築する方法です。

メリット
社内で運営している基幹システムとの連携など、外部システムとの連携や独自の機能なども自由に作成することができます。

デメリット
ゼロから構築する必要があるため、どのような機能や連携が必要か?など要件定義から綿密に実施していかなければなりません。そのためには開発を担当するエンジニアだけではなく、セキュリティについて社内の情報システム部門との連携などコミュニケーションコストも高くなる可能性もあります。

カートシステムを選ぶポイント

ビジネスモデルに合ったシステムを選ぶ

カートシステムを選ぶときの1つ目のポイントとして、ビジネスモデルに合ったものを選ぶということが挙げられます。

ネットショップ(EC)のビジネスモデルとは総合通販なのか、専門通販なのか、定期通販(リピート)通販なのか、運営するネットショップの目的に応じたものを選ぶ必要があるのです。

●定期(リピート)通販向け
ツーステップマーケティングによる初回購入や定期購入へスムーズに引き上げる機能を重視する 。

●総合通販向け
商品点数が多くなるため、商品登録、欠品・売切れ対応など受発注機能が重要になる。

●モール出店
各モールのルール、カートシステムを利用するため、カートシステムを選定する必要がない。
ショッピングモール出店は登録など手続きは自社ECサイト保有よりは簡単な反面、モールで多くの方に見つけてもらえるようにモール内での広告出稿や価格競争も必要になるので、自社ネットショップより安価に運営できるとは言い切れません。

このときに大切なのは、必要な機能がそろっているかどうかということです。多少利用料金が高くても、重視するべきなのは費用対効果でしょう。 価格の安さだけでカートシステムを選ぶと、後から必要な機能がないことに気付く場合もあります。そうなれば、別のカートシステムを探したり、独自にカスタマイズして機能を改善したりする必要が生じ、結果的に余計なコストと時間がかかることになります。

ビジネスフェーズに合わせて選択する

ASPなのかパッケージ/スクラッチなのか?
定期(リピート)通販なのか?総合通販なのか?モール出店なのか?
という視点で選択が絞れて来ていると思います。最後に、自社のネットショップのビジネス規模に合わせて選択をしましょう。

ここでいうビジネス規模は、まず毎月の販売件数(トランザクション数)を考慮することが良いでしょう。 販売件数が600件/月(20件/日)と1,800件/月(60件/日)でやることは3倍... という単純なことではなく、問い合わせの対応や受発注、倉庫の確保、サイトトラフィックの増加への対応...などなど、やることは雪だるま式に増えていき、実際は3倍以上の労力がかかるものです。

初めてのEC立ち上げフェーズで、1年以内に月間売上目標1,000万円を超えない設定であれば、まずは無料や月額10万円以内のASPカートシステムを検討するのが良いでしょう。

年間数億の売上を狙うフェーズになったときに、多くのECショップではカートシステムの切り替え検討タイミングでもあります。成長を見越して、ベーシックな機能のASPシステムに加えて、上位プランサービスを提供していたり、カスタマイズや拡張性のあるASPシステムかどうか、を検討材料に入れましょう。

このように、ビジネスフェーズとを考慮して適切なカートシステムの選択しましょう。

カートシステム導入までの流れ

ここでは、一般的なネットショップにおけるカートシステム導入までの流れを順を追って紹介していきます。

ネットショップの事業計画がきまり、販売する商品などの目処が見えてきた段階でカートシステムの選定は始まってきます。

カートシステムの選定後、オープンまでは1.5ヶ月から2ヶ月ほどを見ることをおすすめします。

個人でネットショップを始めたいと考える方は、準備は万端に!やることいろいろネットショップの開業方法まとめにて紹介しています。

準備〜申込みから決済サービス契約

まずは、カートシステムの構築に必要な企画をしっかりと設計・準備しておきましょう。

事業計画書を元に、予算を組み立てながら
・目的とターゲットユーザー
・ショップとサイト情報
・デザインイメージ
・配送方法、決済や送料などの運用方法
・顧客対応のルールや運用方法
などを検討しましょう。

サイトデザインなどはペルソナやカスタマージャーニーを元を作成しましょう。目標数字設計(顧客数、月間の購入トランザクション数、クレジットカード決済数といった想定)をしておくことで、カートシステムの選定に必要な要件が見えてきます。

これらの情報を元に、条件に合致すると思われるカートシステムの提供する企業を数社ピックアップして実際に話しをきいてみましょう。
各社によって、利用できる決済手段などが変わってきます。

申込後は決済サービスの契約を優先して行うことをおすすめします。決済サービスには審査期間があり、申込みから2週間ほどを必要とする場合があります。その感にネットショップのページ制作を合わせて進めていきましょう。

初期設定とテスト環境での実施

次に、本格的な制作のフェーズとなってきます。

カートシステムの運用に必要な
・ショップ名やドメインなどのショップ情報
・配送先情報や対象とした離島情報の登録
・軽減税率や金額の端数処理などの設定
・Google Analyticsなどのタグの設置
などの必要となる初期設定をおこいます。

その後は、各種ページの制作を進めていきます。
実際に制作を進めると、カートシステムの制限によって異なる場合もあります。サポートに連絡をとるなどして、代替案を見ながらすすめましょう。

テスト運用からオープンへ

サイト制作がすみましたら、想定していた仕様で動作するかの確認をしましょう。

・設定したショップや商品情報の画像やテキストが反映有無
・特商法やプライバシーポリシーがわかりやすく明記されている
・消費税や注文可能な最小金額などの決済や注文関連
・受注管理メールなどのコミュニケーション設計
など、ユーザー目線をもって、テスト注文を実施に行いながらサイトや設定の不備を確認していきましょう。

問題が見られないようになったら、オープンです。

カートシステムの移行時の注意点

最後にカートシステムの移行する際の概要や注意点もご紹介します。

ネットショプの売上拡大などでの既存のカートシステムでは希望する機能やサポートを受けることが難しい場合には、カートシステムの移行も解決作の一つとしてあります。

カートシステムの移行の流れとしては以下です。

・RFP(提案依頼書)や移行の概要書作成
現カートシステムの課題や新しいカートシステムへ期待することなどをまとめます。その際には現在利用している決済の料率や管理している顧客情報のデータ数や項目までまとめることで、移行すべき情報なども明らかにすることができます。

・移行するカートシステムの選定
希望する要件や移行が必要な情報をまとめることができたら、次は移行するカートシステムの選定を行います。

カートシステムによって、専門領域や機能などに違いがあるので、RFPが概要書を元にしっかりとヒアリングをしましょう。
標準機能やオプション機能だけでは対応できず、カスタマイズが必要なこともあります。

・商品や顧客情報の移行
新しいカートシステムの選定が決まったら、現カートシステムの情報を新しいカートシステムへ移しましょう。

移行ツールがある場合は移行ツールを利用できますが、ない場合はCSVにて情報をダウンロードして、項目を整理した上で新しいカートシステムへ一括登録をします。会員ランクやポイントなど個人情報にひもづく情報などが漏れている場合は気をつけましょう。

カートシステムはユーザーとネットショップの運営者、ネットショップとネットショップのバックヤードをつなぐシステムです。

ネットショップで表現したい世界観やユーザーとのコミュニケーションなど、幅広い場面で影響を及ぼします。 カートシステムを導入する場合はやりたいことを明確にした上で、複数のカートシステム会社にヒアリングを行いましょう。

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