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2021.02.05

カートシステム

ASP型カートシステムで実現する通販のススメ

ASP型カートシステムで実現する通販のススメ

ネットショップのカートシステムはユーザーの購入を受付けるカート機能だけではなく、商品や顧客の管理、新規獲得やリピーター育成のための販促管理など多くの機能が備わっています。

種類も豊富でASP型、パッケージ、フルスクラッチなどが存在します。ここでは、手軽さと使いやすを備えている、「ネットショップを始めよう」「ECサイトオープンしよう」と計画したらまず候補にあがる、ASP型カートシステムについて紹介します。

ASP型カートシステムとは?

カートシステムはECサイトのデザインやフォームのフロント画面や決済や発送のバックエンドの管理など、ネットショップの運営には欠かせないシステムです。

カートシステムには様々なタイプがあります。今回はASP型のカートシステムについて紹介します。

ASP型カートシステムとは?

ASP型カートシステムとは?

ASPとは「Application Service Provider(アプリケーションサービスプロバイダ)」の略です。

アプリケーションソフトをインターネット経由で提供しているプロバイダ(提供者)といった意味があります。インターネット経由で利用できるため、ソフトをインストールせずに利用できます。
類似した言葉でクラウド(クラウドコンピューティング)、SaaS(Software as a Service)ともいわれます。

ASP型カートシステムは、インターネット経由で利用できるカートシステムを指します。ネットショップに必要な機能は既に搭載されており、すぐに活用することができます。

パッケージやフルスクラッチとの違い

ASP型のカートシステム以外にカートシステムの利用方法があります。
ここでは、パッケージ型とフルスクラッチ型を紹介します。

・パッケージ型
システム会社などによって制作され、ある程度のネットショップに必要な網羅的な機能が備わったパッケージソフトを購入し、自社などで運用するサーバーに乗せて運用していく形式です。

パッケージにある機能などを利用して、自社のネットショップ運営に必要な機能をカスタマイズして構築することができます。その反面、必要な機能がない場合はカスタマイズが必要となります。そのため、パッケージの導入だけだとイニシャルコストは数十万円、カスタマイズまで含めると数百万〜数千万円となることもあります。

網羅的な機能が備わっている面ではASP型カートシステムと似た特性があります。 しかし、ASP型はインターネット経由で利用するため、バージョンアップなど常に最新の状態で利用することができますが、パッケージ型の場合は自社で更新をしていかなけれななりません。

・フルスクラッチ型
オリジナルでゼロからカートシステムを構築する方法のシステムを開発する形式を指します。社内で運営している基幹システムとの連携や独自機能の追加など、自社の課題や実現したいことを備えた、カートシステムを構築することができます。

ゼロから構築する必要があるため、どのような機能や連携が必要か?など要件定義から綿密に実施していかなければなりません。そのためには開発を担当するエンジニアだけではなく、セキュリティについて社内の情報システム部門との連携などコミュニケーションコストも高くなる可能性もあります。
外部のシステム会社に依頼する場合は初期費用だけでも、数千万から数億以上となります。

近年ではASP型カートシステムでもカスタマイズに対応している企業もあります。 ASP型として提供されている機能を利用して、カスタマイズをするため、フルスクラッチよりコストを抑えて実現することも可能です。

ASP型カートシステムだけではなく、他のカートシステムについても学びたい方は以下を御覧ください。
ネットショップには必須のカートシステムとは?

ASP型カートシステムのメリットと注意点

ここでは、ASP型のカートシステムのメリットや注意点を紹介していきます。

ASP型カートシステムのメリット

ASP型カートシステムには大きく2つのメリットがあります。

常に最新機能がすぐに利用できる

カートシステムのアップデートや機能追加などはサービスを提供する会社が担っています。そのため、カートシステムを利用するEC事業者がアップデートを行う必要がありません。

バグが発生した際にも、サービスを提供する会社がバグの調査や対応をしてくれるため、EC事業者はネットショップの運営に注力することができます。

事業フェーズに合わせた運用が出来る

事業の売上げや規模に合わせてアップグレードやオプションを追加することで、自社のEC事業のフェーズにあった最適な活用ができます。

ASP型のカートシステムには標準機能以外にも拡張機能となるオプションが用意されていることが多くあります。

オプション機能を利用することによって、標準機能にはない、機能や決済を利用することができます。

ユーザーの要望にて合わせてオプションでID決済(Amazon payや楽天ペイ)を追加する、などができます。 また、体制拡大に合わせてユーザーアカウント数を増やすなど管理面でもメリットがあります。

ASP型カートシステムの注意点

ASP型カートシステムには多くのメリットがある一方で注意点もあります。

フルスクラッチと比べカスタマイズなどの自由度は低い

ASP型カートシステムの仕様は提供会社が決めています。ユーザーの求める機能が追加されていきますが、希望する機能がすぐに追加されることを意味しているわけではありません。

また機能をカスタマイズしたい場合でも、難しい場合があります。
ASP型カートシステムは共通のプラットフォームからレンタルして利用しているイメージですので、特定の企業に特別にカスタマイズを行うといったことが簡単にはできません。カスタマイズ可能なASPカートシステムの場合、カスタマイズプランが用意されていることがあるので確認をしましょう。

初期コストは低いが従量課金などのトータルコストが高くなる可能性がある

ASP型カートシステムの料金体系は、
・初期費用
・月額費用
の2つに分けることができます。

さらに、月額費用には
・カートシステムの月額利用料
・利用しているオプション利用料
・従量課金
などが、含まれています。

カートシステム月額利用料は1万〜10万円程度で設定されていて、月額5万円程度が利用料のボリュームゾーンといえます。
そして、システム利用料だけでなく、オプション利用料や従量で課金されるコストがあることを知っておきましょう。従量課金とは、利用した量に応じて発生する料金体系を指しています。
ネットショップでは、出荷件数1件あたりで発生する費用や特定のオンライン決済で利用された回数によって費用が発生するといったことがあります。

このように、月額の費用は固定費だけはなく、変動費もしっかりと検討をしておかないと、利益の圧縮を生む可能性があります。

事業フェーズと販売手法で考えるASP型カートシステムを選ぶポイント

ネ事業フェーズと販売手法で考えるASP型カートシステムを選ぶポイント

ネットショップといっても事業フェーズや販売手法によって必要な機能が変わってきます。
ここでは、
・事業フェーズ(個人スモールスタート/事業スタートアップ初年度年商億超え目標)
・販売手法(総合通販/定期通販)
の軸でASP型カートシステム選定のポイントを紹介します。

1. 個人商店でスモールスタート

個人でネットショップをスタートする場合、初期費用や月額費用をなるべく抑えたうえで、機能は最小限でスタートすることで費用を抑えてネットショップの運営することをおすすめします。

事業計画も必要ですが、実際に商品を世の中に出してテスト販売し、ユーザーニーズを取り入れながら商品やサイトを改善していくことで、ターゲットユーザーが明確になり、魅力的な商品を実現していくことができます。
そのためには、カートシステムでは機能の豊富さではなく、ネットショップの実現に最低限必要な機能はあるか?自社のネットショップ運営に欠かせない機能はどれか?をしっかりと見極めましょう。

個人に最適なASP型カートシステム

個人でネットショップをスタートする場合、
・BASE(ベイス)
・stores(ストアーズ)
などが選択肢に入るでしょう。
どちらのサービスも初期費用と月額費用が0円からスタートすることができるため、導入費用を抑えてのスタートが実現できます。

また、ネットショップのECサイトを構成する、トップページ、商品カテゴリーページ、商品詳細ページ、カートページに共通したデザインテンプレートがテーマ毎に存在しているため、カートシステムでありながら、ECサイト制作をデザインの知識が無い方でも始めることができます。

アクセサリーなどのハンドメイドの商品販売をするなら
・minne(ミンネ)
・creema(クリーマ)
などが選択肢に入るかと思います。

minne, creemaはハンドメイドのマーケットプレイスになり、モールに出店する異イメージです。ので、BASE, storesとは異なるシステムと考えて良いです。

こちらも月額費用が無料でスタートでき、テンプレートも用意されています。

2. 事業化少人数からスタート(年商億超え目指す)

法人格としてネットショップを立ち上げる場合には、個人で実施するよりも売上げ増加や利益の確保を意識しければなりません。また売上計画も立てているため、月間の販売件数なども想定できている、つまり業務量の想定ができる状態でカートシステムの選定をするでしょう。

少人数であっても複数名の体制であれば、ユーザーからの問合せ内容や返答結果の一元管理は必須です。広告の配信結果、CPOやF2転換率の結果など計測・分析していく項目も必要となってきます。

ASP型カートシステムの場合、
・標準として用意されている機能で出来ること
・オプションを利用しないと出来ないこと
を整理した上で、必要となるコストを確認することをおすすめします。

ASP型カートシステムはオプションを利用することで、希望する運用や管理ができます。しかし、利用する上では月額費用だけではなく従量課金が発生するため、広告や外注費と違い目に見えない原価が発生し、利益を圧迫する恐れがあります。

少人数で本格的に立ち上げる際のASP型カートシステム

総合通販系のカートシステムで、ある程度事業体として売上をあげるのであれば、
・shopify(ショッピファイ)
・Makeshop(メイクショップ)
などを見てみましょう。

月額のシステム利用料が安いもので3,000円程度からスタートできる手軽さもありますが、従量課金での料金が発生する場合もあるため、販売計画と合わせて月額費用の算出をして比較しましょう。
オプション機能が豊富に用意されていること、また利用レベルにあったプランも準備されていることもあり、予約販売機能、レコメンド機能など必要な機能を成長に合わせて拡充していくことができます。

3. 総合通販をするならなら商品点数はチェックしよう

総合通販の特徴としては、SKU(Stock Keeping Unit)の多さにあります。同じアイテムでもサイズやカラーでSKUが多くなってしまうのです。
そのため、商品管理がポイントになってきます。商品登録数の制限や上限数は確認しましょう。

ASP型カートシステムでは、共有サーバか専用サーバか、プランによって別れている場合があります。共有サーバはひとつのサーバに複数のショップが容量を分けて利用する仕組みです。容量を分けて利用しているため、商品登録数の上限が設けられている場合もあります。

現在管理しているSKU数がどの程度あるのか、今後の商品展開数も考慮しながら確認していきましょう。

SKUが多い総合通販向けのASP型カートシステム

総合通販は扱う商品点数が多くなるため、多くのSKU(Stock Keeping Unit)に耐えられるカートシステムが必要です。
・futureshop(フューチャーショップ)
・shopserve(ショップサーブ)
は総合通販を目的とするネットショップに対応するASP型カートシステムです。

プランによって要件は変わりますが、shopserveは最大30,000商品まで登録することができます。商品管理の面でもサイズや色などを軸に分けて、商品や在庫を管理できるバリエーションも対応しています。

4. 定期通販(リピート通販)をするなら、定期通販専用カート

定期通販を行うのであれば、新規購入顧客とリピーターを増やす機能が充実しているか?がポイントになります。


お試し商品の初回購入を促し、定期購入への引き上げる、定期顧客には会員ランクや購入頻度にあわせた、キャンペーン設定や解約阻止をするなど、定期通販ならではの機能が備わっていることが重要です。

総合通販向けに作られたカートでも、オプションで定期販売機能が付加できることがありますが、別途月額が発生したり、希望する機能が使えない場合があるので、特化したカートを検討しましょう。

定期通販に特化したASP型カートシステム

定期通販(リピート通販)は、毎月の顧客構成が新規2割,リピーター8割が理想的といわれてます。

この状態になるには3つのステップが必要です。
それが次の3つです。
①新規顧客獲得 :初めて購入
②F2転換 :2回目の購入、定期購入のスタート
③ロイヤル顧客化 :ファンになってもらって継続購入

総合通販に比べて、販売する商材の数は少なくなるので、初めての方限定価格、まとめ買い3個の価格の割安価格6個だともっと安くなる設定、頒布会の販売、定期購入にすると送料無料になる、定期購入5回目から値引きあり、など商材が1つでも売り方(商品設計)が複数設定可能であることがポイントです。

また、新規顧客獲得を実現し、カゴ落ちを防ぐLP一体型フォームや継続顧客の購入期間、購入金額などでマーケティング施策を切り分けられるような顧客管理やCRM機能があることもポイントです。
このように、新規顧客を増やしながらも、継続顧客への引き上げとロイヤル顧客化を実現していくことができることこそが、定期通販に特化したカートシステムといえます。

定期通販(リピート)通販に特化したASPカートシステムの例として、サブスクストアがあります。

セット売り、まとめ売りや頒布会などの定期通販に必要な機能は標準装備。また、ユーザーと継続的なコミュケーションでLTVを向上を実現する、
・マイページでの定期変更/休止/解約
・アップセルを実現するレコメンド機能
なども備わっています。

このように、自社の事業フェーズと販売手法にあった、ASPカートシステムを見極めて導入をすすめていきましょう。

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