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通販システムは、ecサイトを運営するのに欠かせない機能です。
探せばたくさんの種類があって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そもそも、通販システムとはどういったものなのでしょうか。
「商品の注文管理ができることは知っているけれど、そのほかの機能もあるの?」という人も多いかと思います。
そこで今回紹介するのが、通販システムの一般的な機能と、導入することによって得られるメリットについてです。
通販システムを利用して、効率的な顧客管理と売上アップを目指しましょう。
一般的な通販システムの機能を紹介!
ほとんどの通販システムにパッケージとして備わっている、一般的な機能を紹介します。

まず、各種管理システムです。これは、商品をサイト内に登録してから顧客のもとへ発送するまでの、一連の流れを管理するシステムになります。
具体的には、カート、商品、受注、顧客、出荷などの管理です。
また、ネットを経由してそれらの管理ができる「ASP」という通販システムもあります。
ソフトを購入する必要がなく、毎月1万円以下などの少額でも利用可能です。
ネットが使えるパソコンさえあれば良いため、ecサイト初心者の人にも人気があります。
次に、分析機能です。売上だけでなく、広告媒体に関する分析もできます。
この機能を利用することで、収益をアップするためのインターネットマーケティングを効率的に行うことが可能になるでしょう。
そして、販促管理機能です。販促とは、販売促進のことであり、顧客をサイトに誘導、もしくは商品を購入してもらうためのキャンペーンなどを行うことです。
Web上で使えるクーポンの発行や、特典の付与などが管理できます。 最後に、問い合わせ管理機能です。
ステップメールや、チャットボット機能などが利用できます。
ステップメールとは、あらかじめ用意しておいた複数のメールを、指定した日時に、順番に顧客に送信していくものです。
たとえば、商品が購入されたあと、顧客に対するお礼メール、商品のレビュー投稿を促すメール、関連商品や新着商品の紹介メールなどが一定の期間で自動送信されます。
チャットボットは、人工知能を持ったロボットによるチャット機能のことです。送料に対する問い合わせなど、顧客からのよくある質問に対して自動的に答えを出してくれます。
通販システムを一から構築することも可能ですが、これらすべての機能を備えるには、技術だけでなく時間も手間もかかります。
ネット上には通販システムの比較サイトがたくさんありますが、まずはそれぞれのサービスを公式サイトで確認して、自社のecサイトに一番合ったものを選ぶと良いでしょう。
通販システムを導入するメリット1.業務の効率化が期待できる
通販システムを導入する最初のメリットは、業務の効率化です。通販システムには、ネット通販の運営に必要な機能がひと通りそろっています。

商品の在庫や顧客の連絡先など、細かい情報をシステム内で一括管理することが可能です。
そのため、情報をばらけさせることなく、クレームになりかねないミスを事前に防ぐことが期待できます。
問い合わせ対応も、チャットボット機能などを使えば自動回答することが可能なため、時間と人件費の節約になるでしょう。
余った時間や経費は、商品の開発やキャンペーンなどにまわせるため、売上アップにもつながります。
また、キャンペーンに合わせた価格設定の変更もできます。
一部の商品を一定期間値下げしたり、初回のみポイントを2倍にするなど、うまく利用すれば新規顧客や常連客の獲得が望めるでしょう。
在庫の少なくなっている商品を早期に発見する機能を使って、買い逃しの対処をすることも可能です。
このように、通販システムを使っていくうちに、ネット通販のノウハウも自然と身についていきます。
今後の運営に役立つ知識ばかりなので、大きなメリットといえるでしょう。
通販システムを導入するメリット2.売上向上を図りやすい
通販システムを導入する2つ目のメリットは、売上を向上させるための分析がしやすくなることです。

顧客の年齢や住まいだけでなく、最終購入日、購入頻度、どんな商品をいくらくらい購入しているのかといった情報を抽出できます。
その情報をもとに、優良顧客なのか、優良見込み顧客なのかなどを分類していきます。
ほかにも、広告媒体にかかった費用や、広告から一体いくらの売上につながったのかといった費用対効果も分析することが可能です。
また、通販システムには販促管理機能もあるため、分析した情報をもとに改善点を見出せます。
顧客のグレードに合わせたクーポンを発行したり、売上に伸び悩んでいる商品の商品ページを見直したり、人気の検索キーワードに合った商品を新たに取り扱ったりしても良いでしょう。
円滑な運営を行うには、「PDCAサイクル」を回すことが重要です。
「Plan(=計画)」「Do(=実行)」「 Check(=評価)」「Action(=改善)」を繰り返していくことをPDCAサイクルと呼びます。
なかでも、「Check(=評価)」と「Action(=改善)は非常に大切です。
たとえば、常連客の数を増やしたいという目標を立てたとします。
その目標を達成するために、「ポイント2倍のキャンペーンを実施した」で終わらせるのではなく、終了後に本当に常連客は増えたのかを分析して評価します。
そして、その結果をもとに、次回のキャンペーンの改善点を見つけるのです。
そうすることで、今回より次回、次回よりその次回と、常に成長したキャンペーンを行うことができます。
PDCAサイクルを滞らせないようにするには、分析機能の活用が必須であるといえます。
通販システムを導入するメリット3.配送が楽になる
通販システムを導入する3つ目のメリットは、配送が楽になることです。
商品の数が多ければ多いほど、受注から配送までの管理は大変になります。
また、持ち運びの難しい家具、家電などを取り扱っていると、梱包などにますます手間がかかります。

通販システムを利用すると、そういった管理の難しい商品でも、顧客に配送するまでの一連の流れをシステム内で行うことが可能になります。
人的なミスを防ぎ、より早く、より安全に商品を届けることができれば、顧客からの信頼も得られるでしょう。
なお、通販システムによっては、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便などの配送会社との連携も図れます。
直接交渉するよりも配送料が安くなったり、送り状の印刷サービスがあったり、梱包資材の仕入れサービスがあったりと、メリットはさまざまです。
通販システムを導入するメリット4.サポート体制が万全
通販システムを導入する4つ目のメリットは、サポート体制がしっかりしていることです。

初めてであれば特に、ecサイトを運営していくなかで、サイト作成の方法や、通販システムの使い方などの疑問点が出てくると思います。
ある程度はネットで調べることも可能ですが、ぴったりの対処法が見つかることは少ないでしょう。
また、余計な時間もかかってしまいます。
そのぶんほかの作業に当てたほうが、売上の向上にはつながるでしょう。
その点、通販システムを提供している会社では、サポート体制が万全であることが多いです。
導入時や運営時に分からない点があれば、カスタマーサポートに連絡をして質問してみましょう。
早期の解決が望めるだけでなく、自社のecサイトに合った具体的な対処法を聞くことができるので、今後同じ問題が起きたときにも慌てずにすみます。
サポート内容だけでなく、かかる費用や、サポート窓口の空いている曜日や時間帯も検討材料になります。
初めてのユーザーにも分かるようなマニュアルが用意されているかどうかも、導入前のチェックポイントです。
また、通販業界は日々進歩していくため、アップデートがどのくらいの頻度で行われているかも合わせて確認しましょう。