ネットショップの開業手順とは?システムやツールを選ぶコツも紹介

ネットショップの開業手順とは?システムやツールを選ぶコツも紹介

EC支援サービスが普及したことによりネットショップの開業手続きは簡単になってきていますが、必要な準備を怠っていると最悪の場合開業が差し止められてしまう可能性もあります。

それでは、どのようにネットショップの開業手続きを進めればよいのでしょうか。

本記事ではネットショップの開業を考えている方を対象に、ネットショップの開業方法について解説します。ネットショップのサイト構築に関わる準備や、様々な法的基準を満たすための注意点を確認していきましょう。

ネットショップ開業までの流れ

ネットショップに限らず、事業を始める前には計画が重要です。

まずはネットショップ開業前の手順の概要と、いくつか具体例を見てみましょう。

ネットショップ開業前までにやるべきこと
①売るものを決めて、届け出は必要かを確認する
②パソコンや必要備品、インターネット環境を整える
③商品を仕入れる・製造する
④ネットショップの開店場所を確保する
⑤店舗を作る(サイトの制作)

個人で開業するとなれば、開業届(正式には「個人事業の開業・廃業等届書」)が必要ですし、売りたいものが中古品なら古物商許可という届出が必要です。

販売する商品の特性によって、Webの中でもどこで商品を売るのかや、どのようなツールを導入するのかが変わってきます。販促ツールを活用することで、日々の運用が効率的になったり、売上アップに大きく繋がったりするので、ツール選びは重要です。

ネットショップを開店するという場合は、Amazonや楽天のようなショッピングモールか、BASE、minneのようなハンドメイド商品出品が得意なモールか、あるいはリピート通販専用機能が充実したASPツールを導入するのかなど、様々なECプラットフォームを検討する必要があるでしょう。

商品を魅力的に見せ、商品が売れやすいサイトを構築しなくてはなりません。

同時並行して進行することもありますが、開業手順をフェーズで分け、計画と準備を行い「売れるネットショップ」を目指しましょう。

以下では、それぞれのフェーズについてさらに詳しく紹介します。

ネットショップの開業方法①各種届け出

ネットショップの開業方法 1.各種届け出

当たり前ですが、販売する商品がなければネットショップは始められません。

ただ、何でも自由に販売していいのかというと、そういうわけではありません。実際に商品を販売をするには、守るべき法律や行政機関に申請すべき届け出があるので注意しましょう。

ネットショップを個人事業主として行うのであれば、業態にかかわらず開業届と青色申告の申請が必要です。青色申告は確定申告の制度の一つで、青色申告特別控除額が最高65万円となります。

扱う商品によっては管轄する官庁に届け出が必要な場合があります。

食品を扱うショップなら食品衛生法に基づく営業許可を取っておきます。申請は管轄地域の保健所です。

※食品EC・通販の法律について詳しく知りたい方はこちら:商品によって変わる法律!食品ネット販売のはじめ方と成功の秘訣

中古品なら古物商許可が必須になります。申請は、営業所所在地を管轄する警察署の防犯担当窓口です。

医薬品なら薬局開設許可や医療品販売許可などが必要です。例えば、医薬品のネット販売に関しては、「医薬品店舗販売業許可」を取得している業者に対して「郵便等販売」というかたちで許可が降ります。このため、店舗の設置が不可欠になる点に注意が必要です。

自分が開業する業態に必要な届け出については、しっかり把握しておきましょう。近年では特定商取引法や薬機法の改正など、EC関連の法律が改正され取り締まりも厳しくなっていることから、開業後も法規制については情報収集するようにしてください。

公的な機関への届け出には、許可が降りるまでに時間がかかるものがあります。開業までに間に合うようにスケジュールを調整することになるため、申請期間には注意しましょう。

ネットショップの開業方法② 環境の準備

ここではネットショップ運営に必要な準備物を5つ紹介します。

ネットショップの開業方法 2. 環境の準備

まず1つ目は、パソコンです。

サイト構築や運営のための事務処理など、ネットショップに関するほぼ全ての業務に必要なものです。OSはWindowsでもMacでも構いませんので、使い慣れた方を選びましょう。商品画像の加工なども行うことを想定するとCPUは2.0GHz以上、メモリは8G以上のスペックをオススメします。利用するツールやアプリケーションについてある程度候補が絞れたら、推奨動作環境を確認しましょう。

また、故障したときのことを考えて、複数台用意しておいたほうが良いでしょう。 

予算的に難しければ、業務継続性を考えて故障時に作業が継続できる環境を決めておきます。レンタルショップや漫画喫茶など、パソコンが使えるかどうかを調べておきましょう。

2つ目は、インターネット環境とメールアドレスです。

自宅などをオフィスとして通常業務を行うなら光回線をメインにし、外出先で短時間利用する場合に限りスマホのテザリングを利用する、外出先利用頻度が増えたらモバイル回線を契約する、といったように環境に合わせて徐々に契約を見直していきましょう。

パソコン同様に、万が一の場合に備え可能であれば2つ以上の方法でネットに接続できるルートを確保しておきましょう。

次にメールアドレスです。

ほとんどのWebサービスやツールへの登録にはメールアドレスが必要になるため、メールアドレスを準備しましょう。

パソコンにもともとインストールされているメールソフトを使うのも良いですが、オススメはGoogleが提供しているGmailのようなクラウドサービスを利用することです。

理由はPCやスマホなど端末によらずいつでもどこでもログインすれば確認ができること、ソーシャルログインが使えるWebツールも多く便利なためです。無料で使えるプランが多いため、”仕事用のメールアドレス” を新たに作成するのが良いでしょう。

3つ目は、プリンタです。

納品書や請求書などをプリントするために必須になります。故障したときには、コンビニエンスストアのネットプリントサービスなども利用しましょう。

コンビニエンスストアのプリントサービスは日頃から使い慣れておくと、出先での出力などにもすぐに対応できるのでぜひ利用してみてください。

4つ目は、撮影機材です。

リアル店舗と違い、ネットショップは商品を手に取れないため、写真のクオリティにはこだわる必要があります。スマートフォンのカメラ機能ではなく、一眼レフのデジタルカメラを準備しましょう。また合わせて撮影用照明器具や撮影ブースなども使ったほうが素敵な写真が撮れます。

簡易的なものでも構いませんので、商品撮影用の撮影キットをチェックしてみましょう。

※商品の撮影方法について詳しく知りたい方はこちら:ECサイトの売上を大きく変える!商品撮影のポイント

5つ目は、梱包資材です。

商品の配送に使います。なお、EC支援サービスの中には梱包作業を行ってくれるサービスもあります。

ネットショップの開業方法③商品を仕入れる・作る

ネットショップの開業方法 3. 商品を仕入れる・作る

ネットショップの一番重要な商品について解説します。商品は仕入れるか作るかの2つの方法があります。

3-1. 商品を仕入れる

商品の仕入れには、仕入れサイトの利用、問屋から仕入れる、メーカーから直接仕入れる、海外から輸入する、展示会を利用するといった方法があります。

自社に合った仕入れ方法を見つける、複数の仕入れ方法を組み合わせるなどして商品を安定的に仕入れましょう。

ネットショップの仕入れについて詳しく知りたい方はこちら:これで分かる!ネットショップの仕入れ方法6選

3-2. 商品を作る

商品を作る場合、ハンドメイドで作るか工場で作るかで大きく分けられます。

ハンドメイドであれば商用利用するための製作になるので、法に触れることがないかを確認しましょう。著作権や商標登録、食品であれば保健所の許可に注意しましょう。

工場で作る、つまり他の人に依頼して作ってもらうのであれば、工場開拓をする、オリジナルグッズ制作のサイトを利用する、商品企画をしてOEM(他社に自社ブランドの商品を製造してもらうこと)で作ってもらうなどの方法があります。

商品開発と製造にお金がかかる場合は、クラウドファンディングを利用しテストマーケティングを兼ねた商品販売をすることも検討しましょう。

ネットショップの開業方法④開店場所を決める

ネットショップの開業方法 4. 開店場所を決める

公的な届出と並行してパソコン等の作業環境を整えたら、商品を販売するネットショップを作りましょう。

どうしても「どんな外観、内装にしようか?」 とデザインに目が向きがちですが、実店舗の出店と同様に「どこにお店を出すか?」という場所選びが重要になります。ここではネットショップの開店場所について説明します。

ネットショップの開店場所は、

①何を売るか
②モールか独自サイトか

の2点を考えることで、開店場所に合わせてネットショップ制作のための使うべきシステムやツールもある程度絞ることができます。

4-1.  何を売るか

何を売るかで最適な販売戦略は変わります。以下、具体的なケースで紹介します。

●総合通販
カップやお皿、タオルなど多種多様な商品カテゴリーの北欧雑貨を売りたい。

●リピート通販
2ヶ月に1回定期的に買ってもらえるような季節に合った日本酒おまかせ5本詰め合わせを売りたい。

●ハンドメイド通販
自分で作ったアクセサリーを売りたい。

●越境通販(越境EC)
日本で売れている雑貨や商品を海外で売りたい。

●クラウドファンディング
仕入れではなく商品開発をしているところで、資金も必要。資金調達とテストマーケティングを兼ねた販売をしたい。

4-2. どこにネットショップを作るか?

出店する場所は大きく分けるとモール型と自社サイト型の2タイプがあります。

●モール型
複数のネットショップが集まったネット上のモールに出店するタイプで、有名なモールはAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどが挙げられます。

●自社ECサイト型
独自ドメインを取得してネットショップを運営するタイプです。

ユニクロやナイキのように実店舗も持ち多くの商品点数を扱うショップもありますし、専門商品に特化したサイトもあります。

※モールと自社ECの違いについて詳しく知りたい方はこちら:モールと独自ショップ(自社EC)の違いは?それぞれのメリットとデメリット

4-3. 開店場所の例

以下は、販売場所選びの例です。

●総合通販×モール
「他のネットショップでも売っているが、価格勝負で負けない」、「独自の商品なので価格勝負をする必要がない」といった状況であればAmazonや楽天市場への出店を検討しましょう。

●総合通販×自社サイト
「実店舗があり、既に顧客がいる」「ある程度の独自ブランド(お店の名前)をしっかりと売り出していきたい」「自分でちょっとずつお店を育てていきたい」といったケースでは自社ECサイト開設がオススメです。

●ハンドメイド通販×モール
「趣味を兼ねてちょっとずつハンドメイドのものを売っていきたい」「システムとかツールには疎いから楽をしたい」といった方は、minne(ミンネ)などのハンドメイドに強い通販モールを検討しましょう。サイトの制作が簡単にできます。

●リピート通販×自社サイト
独自商品で定期通販、サブスクをする場合は、自社ECサイトでかつリピート機能が備わったECカートシステムを導入することを検討しましょう。

ネットショップの開業方法⑤ECサイト制作

ネットショップの開業方法 5. ECサイト制作

ネットショップの顔であるECサイトの構築は、モール型出店と自社サイト出店で対応が異なります。

モール型出店であればモールの規定に則り、モールで提供されているツールを使ってサイト制作を進めていくことになります。

ここでは、自社サイト出店での制作について説明します。

5-1. サーバー選び

ECサイト(ホームページ)構築にはドメインとサーバーが必要です。

これらの関係を家に例えると

家(建物):ECサイト(ホームページ)
住所:ドメイン
土地:サーバー

の関係です。

自社サイト構築では、このサーバーを商用目的で利用できるレンタルサーバーの選択が重要になります。

料金の安いサーバーは商用利用が制限されていることもあるので、この点は契約前にしっかり確認しておきましょう。レンタルサーバーには大きく分けて、「専用サーバー」と「共用サーバー」の2種類があります。

専用サーバーは自由度が高くカスタマイズしやすい反面、メンテナンスも自分で行う必要があります。サーバーの管理には専門的な技能が必要なので、初心者には手に負えません。専用サーバーは、ネットワークエンジニアを雇える余裕がある規模の大きな会社向きです。

一方で共用サーバーは低価格で借りられるため、開業したばかりの中小規模の会社でも負担が少なくて済みます。またサーバーに関する知識がそこまでなくても、サポートが受けられるため安心です。

ただし、同じサーバーにデータをおいている他社サイトでアクセスが急激に増えてくると、サーバーがダウンして自社のサイトへのアクセスもできなくなるリスクが存在します。

一般的には、小規模店舗なら共用サーバー、大規模店舗なら専用サーバーがおすすめといえるでしょう。

5-2. カートシステム選び

サーバーの選択と同様にカートシステム選びも重要です。

ECサイトの円滑な運用には、商品管理、サイト管理、顧客管理、売上管理の4つの機能が求められます。カートシステムはこれらの機能を持ったツールで、ユーザーには商品の買いやすさ、運営する側には管理のしやすさを提供します。

複数の会社がサービス提供しており、総合通販向けカートやリピート通販に特化したカートなど、自社の通販のタイプにあったカートを導入することができます。

システムを既製品から選ぶのではなく、カートシステム自体をゼロから独自開発する(スクラッチ)ことも可能です。

カートシステムは下記のように分類できます。

●ASPカート
●クラウド
●パッケージ
オンプレミス型:パッケージを購入する
オープンソース型 ※パッケージかつオープンソースの代表例:EC-CUBE
●スクラッチ

カートシステムの選定のポイントについて詳しく知りたい方はこちら:【ネットショップに必須】カートシステムとは?カートシステムの概要とカート選定のポイントをご紹介!

5-3. サイト設計とデザイン設計

サイト制作は、サイトマップ、ワイヤーフレーム、UXなどと多くの制作過程を踏んで進める必要があります。しかしサイト構築も可能なネットショップであれば、こういった工程がテンプレート化されていて簡単に作ることができます。

サイト設計やデザインを経験したことがなく、また外部に委託することもできない場合は、サイト構築のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)、デザインテンプレートがあるツールを利用すると良いでしょう。

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