サブスクとレンタルの違いとは?リースやリカーリングとの違いもまとめて解説!

サブスクとレンタルの違いとは?リースやリカーリングとの違いもまとめて解説!

モノやサービスを「利用したい時に利用したい分だけ使いたい」というニーズに応えるサブスク(サブスクリプション)サービス。そんなサブスクですが、レンタルやリース、リカーリングといった他のビジネスモデルとどのような点が異なるのでしょうか。

モノを継続的に利用できるという意味だけで考えると、サブスクもレンタルもリカーリングも同じなのではないかと思われる方も多いのではないかと思います。

本記事ではサブスク、レンタル、リース、リカーリングの4つのビジネスモデルを、価格帯や料金体制、利用期間、解約等の観点から違いを解説していきます。

サブスク、レンタル、リース、リカーリングの定義

サブスク、レンタル、リース、リカーリングには以下のような違いがあります。

上記を参考にそれぞれのビジネスモデルや特徴を見ていきましょう。

サブスク(サブスクリプション)とは?

サブスクとは、一定の料金を支払うことで毎月商品を手に入れたり、継続的にサービスを受けられるビジネスモデルです。

都度商品・サービスを購入されることを前提とする買い切り型のビジネスとは異なり、サブスクは顧客に継続的に商品・サービスを利用されることを前提としているため、事業者は安定的な収益を期待できます。また一度取引を始めればそのプランに入っているモノやコンテンツを毎回購入する手間なく利用し続けることができるため、サブスクは消費者にもメリットがあるビジネスモデルです。

サービス例:Netflix(ネットフリックス)、 Amazon Prime(アマゾンプライム)、Apple Music( アップルミュージック)、Subsclife(サブスクライフ)、nosh(ナッシュ)など

※サブスクについて詳しく知りたい方はこちら:サブスクとは?メリットやデメリット、人気サブスクサービスもご紹介

※関連記事:家具のサブスク/レンタルサービスの選び方は?おすすめの家具サブスク/レンタルサービスを紹介!

レンタルとは?

レンタルは一般に、レンタル会社が保有している有形のモノを数分から数日程度の短期間、お客様へ貸出するビジネスモデルを指します。

レンタルでは1つのモノを不特定多数の人に貸し出すことになるため、扱われる商品は中古品がほとんどです。

契約期間や返却期間が設けられている場合、ユーザーは期日までにレンタルした商品を返却する義務があります。

商材例:DVD、着物、パーティードレス、レンタカー

リースとは?

リースは、リース事業者が保有しているモノを数カ月や数年程度の長期的に貸し出すビジネスモデルです。

サブスクやレンタルと比較すると、リースには貸し出される商材が高単価であり、主に事業者向けのBtoBサービスで多く取り入れられているという特徴があります。

商材例:複合機、OA機器、カーリース

リカーリングとは?

リカーリングはユーザーが商品もしくはサービス本体を購入、あるいは使用できる契約を行ったうえで、本体に付随する消耗品やサービスを利用するビジネスモデルです。

そのため長期的な取引となることが多いことに加えて、ユーザーが利用した分だけ料金が発生するといった特徴があります。

商材例:プリンターとインク・トナー、携帯電話と通信料金

各ビジネスモデルを代表する企業・サービスの事例

ここではそれぞれのビジネスモデルを代表する企業や商品・サービスをご紹介いたします。

有名なサブスクのサービス

「サブスク」と聞くと、音楽や動画等のデジタルコンテンツのサブスクを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

例としては、NetflixやAmazon Prime、Apple Music、Spotify(スポティファイ)などです。契約すれば、契約期間中コンテンツが視聴し放題となるのが特徴です。

また他にも英会話やビジネススクールなどの学習コンテンツのサブスクや、フィットネス・スポーツジムなどの会員制のサブスクもあります。

サブスク向きの商材

サブスクは一定の少ない金額で事業者が出しているたくさんのコンテンツを利用し放題という特徴があります。

視聴できるコンテンツの数が少なかったり習慣的に利用されづらいサービスであったりするとすぐに解約されてしまうため、継続的に価値のあるコンテンツやサービスを提供する必要があるでしょう。

サブスク向きの商材・サービス:音楽、動画、ワークスペース、フィットネス・スポーツジム

有名なレンタルのサービス

レンタルサービスと聞くとDVDやCDの貸し出しを行っているTSUTAYA(ツタヤ)やGEO(ゲオ)を思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。

現在はApple MusicやNetflixで音楽や映画を見るのが主流となりましたが、サブスクが流行する2015年以前までは映画や音楽等のコンテンツはレンタルショップ等で一定期間レンタルするのが主流でした。

他には、旅行や遠出等で利用するレンタカーや、結婚式や成人式などの衣装のレンタル等が有名なレンタルのサービスの例として挙げられます。

中長期的な需要というよりは、短期的な需要に応える取引となる点がサブスクと異なります。

レンタル向きの商材

レンタルは短期間貸し出しを行うのが特徴ですので、事業者はどのタイミングで消費者がどのようなモノをレンタルするのかを把握し、そのタイミングに合う商材やサービスを提供する必要があるでしょう。

レンタル向きの商材/サービス…DVD、CD、マンガ、レンタカー、レンタル自電車、ワーキングスペース(単発)

有名なリースのサービス

複合機・コピー機やPCなどのOA機器のリースだと大塚商会、車のカーリースだとオリックスなどが有名です。このようにリースには高額な設備用品が多く、BtoB向けの商材が多いです。

また同じ車を扱っているカーリースとレンタカーとの違いは主に期間になり、レンタカーは当日から数日単位での貸し出しとなるのに対し、カーリースは数カ月から年単位での貸出です。ユーザーは貸出期間によってレンタルとリースのどちらのサービスを利用するかを決める必要があります。

リース向きの商材

リースは長期的に高単価なモノを貸し出すのが特徴です。

そのため、一度取引が開始したら数年単位で利用してもらえる商材・サービスがリースには向いているでしょう。

リース向きの商材…OA機器、IT機器、オフィス用品、自動車、自転車

有名なリカーリングのサービス

リカーリングの代表的なサービスと言えばプリンターやウォーターサーバー、携帯電話が有名なサービスとして挙げられます。

リカーリングは商品・サービスの所有者が消費者となるケースが多いですが、企業によっては本体自体を購入ではなく貸し出しをしている企業もあり、本体を購入するより金額を抑えてサービスを利用することも可能なケースもあります。

リカーリング向きの商材

リカーリングは長期的にサービスを利用してもらうビジネスで、ストック型のビジネスであるサブスクリプションと同様のビジネスモデルになります。明確な定義はありませんが、サブスクとの区別をするならば、サブスクが定額であるのに対して、リカーリングは一定の金額ではなく消費者が利用した分だけ料金が発生する(従量課金制)ビジネスであるという点が異なります。

継続的に利用されるが利用量や利用頻度がユーザーによって変わる生活必需品やインフラサービスなどの消費財がリカーリングには適しているでしょう。

リカーリング向きの商材…ウォーターサーバー、コピー機、印刷機、通信

サブスク、レンタル、リース、リカーリングの特徴比較

ここまで各ビジネスの定義やそれぞれの代表的なサービスや企業等をご紹介してきました。改めて、各ビジネスにおいてそれぞれどのような違いがあるかを見ていきましょう。

各ビジネスモデルの比較表

各ビジネスモデルを記載した下記の項目表をもとに、それぞれの特徴を見ていきましょう。

商材やサービスごとに明確に分かれる場合もありますが、中にはレンタカーやカーリース、映画や音楽などサブスクとレンタルのどちらにも属する商品・サービスもあります。

サブスクの場合、毎月一定の金額で様々なコンテンツを利用できますが、一度も利用しない場合でも金額が発生するうえ、提供しているコンテンツの中には自分にとって興味のないコンテンツが含まれている場合があります。

レンタルの場合、自分の興味があるもしくは、見たいコンテンツのみを利用することができます。ただしそのコンテンツを利用するたびに金額が発生し、期間が終了すると返却義務が発生することがデメリットとして挙げられます。

高額商材である車を扱うサービスの場合、サブスクとカーリースはどちらも同じ一定の金額で長期的に利用できるといった点では類似しています。

ただ、サブスクの場合は解約の自由度が高いのに対し、リースでは利用期間を明確に規定した上で貸し出しを行うケースが多いため、途中解約がしにくい傾向にあります。

どのビジネスモデルにおいてもメリット・デメリットが存在するため、どのような目的で、いつ、どれくらい利用したいのかを検討したうえでユーザーはサービスを利用するのが望ましいでしょう。

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