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日本サブスクリプションビジネス大賞2022が開催
一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会(東京都渋谷区、代表理事:佐川隼人)が主催する「日本サブスクリプションビジネス大賞2022」が2022年12月7日(水)にベルサール六本木で行われました。「日本サブスクリプションビジネス大賞2022」は2022年に日本で最も優れたサブスクリプションサービスが表彰されるイベントであり、今年度は13のサービスがノミネート。多くの報道関係者も訪れ大いに盛り上がりを見せました。
サブスクリプションビジネス振興会の新会長の梶山啓介氏によると、2022年度はコロナ禍で需要が高まったレジャー体験に関するサービスや、フードロス対策のような社会課題の解決を目指すサービスの応募が増加したとのことです。
サブスク大賞2022年のグランプリは登山者のためのアプリサービス「YAMAP(ヤマップ)」
本年度は「YAMAP(ヤマップ)」(株式会社ヤマップ)がグランプリを受賞しました。YAMAPは電波の届かない山の中でもスマートフォンで現在地がわかる登山地図GPSアプリを提供しています。基本機能は無料ですがサブスクリプションの有料プラン(YAMAPプレミアム)を契約すると、登山地図を無制限で使えたり、ルートから外れてしまった際にアラートを出す機能を利用したりすることができます。
レジャー体験の需要の高まりに加えて、携帯電話の電波が届かない場所でもGPSを経由してルート外れを検知することで、遭難事故防止や遭難事故発生時の迅速な救助に貢献できるという社会性の観点からも評価されたことがグランプリ受賞の理由です。
airCloset(エアークローゼット)の天沼聰氏が基調講演に登壇
授賞式の後には、ファッションのサブスクリプションサービスairClosetを展開する株式会社エアークローゼットの代表取締役社長兼CEO天沼聰氏の基調講演が行われました。『モノのサブスクで初上場したエアークローゼットの創業からのストーリー』と題し、設立した経緯やファッションのサブスクリプションサービスのパイオニアとしていかにしてサブスクリプション市場を開拓してきたかなどについて、リアルな体験談が語られました。
サブスクリプションは「目的」ではない
天沼氏によれば、サブスクリプションビジネスを展開することはあくまで手段であり、「サービスの提供を通して現在の人々のライフスタイルを豊かにする」という目的のためにサブスクリプションを採用することになったとのことです。
airClosetの強さは独自のIT基盤にあり
airClosetが衰退市場と言われるアパレル市場でサービスを拡大できた要因の一つは、裏側のIT基盤の強さです。顧客の洋服の着心地やデザインなどに関する感想をAIで解析し次回のスタイリングに反映させたり、商品のカテゴリーや色ごとに需要予測を行い仕入れに最適な数量を算出したりするなど、airClosetはIT活用によって事業拡大及び顧客への提供価値の向上を図っています。
近年では衣服廃棄削減のためのサーキュラーファッションの推進や商業施設や公共交通機関とのタイアップなど様々な方面で「人々のライフスタイルの豊かさへの貢献」を目指しています。
日本サブスクリプションビジネス大賞2022受賞サービス一覧
【グランプリ】YAMAP(ヤマップ) / 株式会社ヤマップ
【シルバー賞】mederi Pill(メデリピル) / mederi株式会社
オンラインでピルを処方する診療サービス
【ブロンズ賞】レジャパス / 株式会社ORIGRESS PARKS
全国のレジャー・エンタメ施設が月額1,980円(税別)から利用できるサブスク
【特別賞】(8社、50音順)
Otomoni(オトモニ) /meuron株式会社
Kutoon(クトゥーン) / 株式会社SlowFast
Suppleno(サプリノ) / 株式会社Suppleno
DREAMBEER (ドリームビア)/ 株式会社DREAMBEER
MOKKI NO MORI / MOKKI株式会社
ロスゼロ不定期便 /株式会社ロスゼロ
ロスヘル / エクネス株式会社
1ドリンクサブスク / 東邦ガス
※イベントページはこちら:日本サブスクリプションビジネス大賞2022
2023年はどのようなサブスク企業が成長し、日本サブスクリプションビジネス大賞にノミネートされるのでしょうか。楽しみですね!