ストックビジネスとは?メリットやデメリット、フロービジネスとの違いを解説!

ストックビジネスとは?メリットやデメリット、フロービジネスとの違いを解説!

近年、サブスクリプションビジネスをはじめとして、ストック型のビジネス(ストックビジネス)が注目されています。

ストックビジネスは安定的に利益を積み上げることができるため、事業者にとっても、またサービスを受ける消費者にとってもメリットがあるビジネスです。

事業規模に関わらずストックビジネスで成功するためには、その特徴や、運用にあたって気をつけるべきポイントについて押さえておく必要があるでしょう。

本記事では、ストックビジネスとフロービジネスとの違いやストックビジネスのメリット・デメリットなどについて紹介します。

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ストックビジネスとは?定義やその特徴を解説

ストックビジネスの運用を考える前に、まずはその概要について押さえておきましょう。

ストックビジネスとは?意味や内容を紹介!

ストックビジネスとは?

ストックビジネスとは、簡単に言うと「継続的に収益を得ることができるビジネスモデル」のことです。

ストックビジネスの基本的な方針として、まず顧客との長期にわたる契約の締結や、会員化を図るということが挙げられます。顧客と継続的に関係を保ち続けることで、長い期間にわたって安定した収益を得ることができます。

この仕組みを早い時期から構築することができれば、時間が経つにつれて企業の資産もだんだん積み上がっていくことになります。

ストックビジネスの例

ストックビジネスには様々なタイプがあります。

例えば、自動販売機などを設置することで継続的に利益を得る業務形態もストックビジネスの一種です。また不動産賃貸業や電気などのインフラ事業も、顧客との契約によって利益を得ているストックビジネスだと言えるでしょう。

この他に、フランチャイズビジネスの塾や介護事業、さらにインターネット上でアプリケーションソフトを提供するASP(Application Service Provider)などもストックビジネスに当てはまります。

このように、さまざまな業界でストックビジネスというビジネスモデルが見られます。

ストックビジネスの評価の高まり

ストックビジネスを展開している企業は安定感のある経営をしているという特徴があります。「成功した企業は必ずストックビジネスの仕組みを備えている」という声もあるほどで、フロー型ビジネスを採用している上場企業よりもストック型ビジネスを採用している上場企業のほうが収益の安定性から高く評価される傾向があります。

投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットが、鉄道事業やコカ・コーラ社などのストックビジネス型企業の株式を大量に保有していることもその証左です。

「ストックビジネスという仕組みを取り入れているかいないか」ということと、企業の長期的な成長度の間には強い関係があると言えるでしょう。

ストックビジネスとフロービジネスの違い

ストックビジネスと対照的なビジネスモデルだとされているのがフロービジネスです。ストックビジネスをより深く理解するために、フロービジネスの特徴についても見ていきましょう。

フロービジネスとは?

フロービジネスとは、常に新しい取引によって収益を得るというタイプのビジネスモデルのことです。一方ストックビジネスは基本的に顧客との契約や会員確保から商売が成り立っているため、新規の取引はそれほど多くありません。

フロービジネスの代表的な例として挙げられるのが、レストランやコンビニなどで、「その都度商品を売買する」というビジネスです。

これらの小売業や飲食業は、「商品を提供することで金銭を受け取る」という一度きりの取引を繰り返すことで成り立っています。たとえ継続的にその店を利用する顧客がいたとしても、ストックビジネスのように継続的な契約を交わしていないので次の利用が確約されているわけではありません。

以上のようにフロービジネスは、顧客がその時に欲しい商品を気軽に購入できるというメリットがある反面、事業の収益が安定しにくいビジネスモデルだと言えるのです。

なお、フランチャイズの店舗であっても塾などのように顧客の継続利用が確定している事業は、ストックビジネスにあたります。

ストックビジネスとフロービジネスの違いは?

ストックビジネスとフロービジネスとの違いを知ろう!

フロービジネスが収益の安定しにくいビジネスモデルである反面、ストックビジネスには収益が安定しやすいという特徴があります。

ただしストックビジネスは、フロービジネスとは違って長期にわたってサービスを継続してくれる顧客の獲得に努めなければビジネスが成り立たないという点で注意が必要です。

このように、ストックビジネスとフロービジネスは対照的な特徴を持ったビジネスモデルだと言うことができます。

一方でそれぞれの長所を活かした複合的なビジネスモデルも出始めているため、一概に区分することは難しくなってきています。例えば、基本的なサービスはストック型(月額課金、サブスク)で提供し、プラスの「ついで買い」はフロー型で提供するというサービス内容にするといったケースです。

ストックビジネスのメリット

ここでは、ストックビジネスのメリットについて見ていきましょう。

ぜひ活かしたい!ストックビジネスのメリット

収益が安定しており事業計画が立てやすい

まず、代表的なメリットとして挙げられるのは収益が安定するということです。ストックビジネスでは一定数以上の顧客との契約や会員の確保が達成できれば、安定した収益が見込めます。

解約や退会などによる顧客離れが急激に進まない限りは、長期的に安定した収入を見込むことができるのです。

これは「どれくらいの収入が期待できるのかという予測がしやすくなる」ということでもあるため、事業者としては見込み収入に基づき今後の事業拡大の構想が練りやすくなるというメリットも生じるのです。

同様に、新たなビジネスに投資する場合であっても予算を設定しやすいので計画が進めやすいとも言えるでしょう。

※ストックビジネスに関連する収益モデルについて解説:フリーミアムとは?そのメリットとデメリット、成功事例と失敗事例を解説!

顧客の購買行動データを継続的に収集できる

ストックビジネスは継続的に顧客との接点を持つため、顧客の動向が把握しやすいというメリットもあります。

ストックビジネスを事業に取り入れると顧客データが蓄積されていきます。顧客がどのような商品をよく利用しているのかといったことや、顧客の要望・よくある疑問などを知る機会が増えます。

そうした情報を活かすことによって、商品やサービスの改善、顧客との関係性の強化などを効率的に進めることができるのです。

マーケティングや営業が効率的になる

ストックビジネスではマーケティングや営業活動が効率的に行えるということも大きなメリットでしょう。

ストックビジネスでは、新規顧客を開拓することよりも既存顧客を成長させることに重点を置いて営業活動を行うことになります。

マーケティング業界では、新規顧客を獲得して販売するために必要なコストは既存顧客の場合の5倍かかると言われています。いわゆる「1:5の法則」と呼ばれる法則です。

ストックビジネスを上手に展開することは、営業活動にかかるコストを削減することにも繋がるのです。

ストックビジネスのデメリット

ストックビジネスは様々なメリットのあるビジネスモデルですが、導入する際はいくつかのデメリットにも注意しなくてはなりません。

ストックビジネスの性質上最初のうちは顧客を集める必要があるため、収益が安定するまでに時間がかかる場合があります。そのため、事業の発足時には十分な額の運転資金を用意する必要があるという点に注意しましょう。

また、1つの契約や1人の会員当たりの売上が少ない傾向にあるので、一定数以上の契約や会員を獲得できなければ収益が上がりにくいというデメリットもあります。

ストックビジネスでは顧客にサービスを利用し続けてもらうための長期的な取り組みが欠かせないため、辛抱強く運営を行っていくべきだということを念頭に置いておきましょう。

ストックビジネスのタイプと事例

成功事例を参考に!ストックビジネスの事例と種類

定期購入タイプ

契約期間中、顧客へ定期的にモノやサービスを提供するストックビジネスモデルです。

都度商品を購入する手間が省ける点が、ユーザーにとってのメリットとして挙げられます。

この定期購入タイプのストックビジネスは、日用的に使用される消耗品やサブリメント等との相性がよいです。例えば日用品を「Amazon定期おトク便」で注文すれば、商品が定期的に届きます。値段も通常より抑えられているのでお得です。

レンタルタイプ

所有から利用へと消費傾向が変わる中で、必要な時だけ商品を利用したいというユーザーニーズに応えるのが、定期課金のレンタルサービスです。

例えば株式会社エアークローゼットは、ファッションのレンタルサービスを展開しています。当サービスでは定額料金を支払う事で、ユーザーはスタイリストが選ぶ衣装をレンタルすることができます。返送する際にはクリーニングせずにそのまま返送できます。

参考:【公式】airCloset(エアークローゼット) 

まとめ

以上、ストックビジネスの定義やメリット・デメリットについて解説しました。ストックビジネスを運営するときは、成功するためのポイントをあらかじめ押さえておきましょう。

※ストックビジネスの事例についてはこちら:国内外のサブスクリプション事例を紹介!日本のサブスクの動向は?

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