飲食店のサブスク事例10選!サブスク×飲食に取り組むメリットも解説

飲食店のサブスク事例10選!サブスク×飲食に取り組むメリットも解説

音楽や動画などのデジタル分野で急速に普及したサブスクリプションサービス(通称サブスク)。近年ではデジタルコンテンツ以外にも、様々なサービスが「サブスク化」されています。

今回はその中でも飲食店のサブスクにフォーカスし、代表的な事例を紹介します。

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飲食店のサブスクとは?

サブスクとは

そもそもサブスクリプションとは、「定額の料金を支払うことで、毎月商品を手に入れたり、サービスを継続的に利用することができるビジネスモデル」のことです。

従来の一度の取引で終了する売り切り型の「フロービジネス」に対して、毎月収益が積み上がっていく「ストックビジネス」にサブスクは該当します。

事業者は安定的な収益が見込め、かつ将来の収益予測も立てやすいといったメリットがあります。消費者からすると、比較的安価にサービスを利用できるという理由で気軽にサービスを利用できることがメリットです。

※サブスクのビジネスモデルや特徴についてさらに詳しく知りたい方はこちら:サブスクとは?メリットやデメリット、人気サブスクリプションサービスもご紹介

※ストックビジネスやフロービジネスについてさらに詳しく知りたい方はこちら:ストックビジネスとは?メリットやデメリット、フロービジネスとの違いを解説!

飲食店のサブスクの種類

サブスクは様々な業種・業界で取り入れられているビジネスモデルですが、カフェや居酒屋、ラーメンなどの飲食店においても普及しつつあります。

飲食店で導入されているサブスクは主に2つの種類に分けることができます。

定額・無料のサービス

月額・年額料金を支払うことで、一定期間特定のコースが食べ放題、飲み放題となる、あるいは無料で飲食ができるといったサービスです。

例えば月額数千円で1日1杯コーヒーが無料になったり、居酒屋の飲み物が飲み放題になったりといったサービスが該当します。

会員限定サービス

会員限定サービスはその店舗の会員になることで、会員限定のサービスや特典を受けられるサービスです。

一定の会費を支払うことでその店舗限定のメニューやトッピングサービスなどを受けられるサービスが該当します。

飲食店がサブスクを導入するメリットとは?

ここでは飲食店がサブスクを導入するメリットについて3つご紹介します。

新規顧客を集客できる

サブスクサービスを新たに導入することで新規のお客様を獲得できるようになるでしょう。

例えば「月額数千円で毎日食べ放題、飲み放題等のプランを提供する」といった訴求で顧客にインパクトを与えることができれば、集客効果を見込めます。メディアからの取材や来店した顧客がSNSにサービスを利用した感想を発信してくれるなど、思わぬところからの集客も期待できます。

また、新規でサブスクを契約した顧客がサブスクを解約してしまっても、料理やお店の雰囲気自体は気に入った等の理由で、サブスクを入り口にリピーターになっていただけるかもしれません。

リピーターが増え、収益が安定する

サブスクを利用している顧客は料金を払っている分サービスを利用しようと積極的に来店します。そのため来店された際には、追加注文等も期待できます。

また飲食店は天候や季節、気温、祝平日等の外的要因によって売上が大きく左右される傾向があります。しかし、たとえ外的要因が発生してもサブスクサービスを展開していればリピーターの会員費で一定数の売上が確保できるため、収益を安定させることができます。

※サブスクリプションビジネスの利益構造についてさらに詳しく知りたい方はこちら:サブスクビジネスの利益構造とは?主要な経営指標についても解説

顧客データを活用できる

サブスクを利用する際、利用者はアカウント登録を行う必要があります。

そこで事業者はアカウント情報として登録された年齢や職業、来店日、時間をマーケティング施策に活用することができます。またサービス自体の改善や店舗自体の改善をすることもできるでしょう。

例えばサブスクの利用者で20代の女性の割合が多いとわかった場合、20代や30代の使用率が多いTwitterやInstagramなどのSNSでの発信に力を入れることで、より多くの集客を狙うといった施策が打てるでしょう。

カフェのサブスク

ここからは具体的にサブスクを導入している飲食店の事例をご紹介していきます。

まずはじめに喫茶店のサブスクをご紹介します。

coffee mafia(コーヒーマフィア)

Coofee mafia(コーヒー マフィア)は2016年にオープンしたサブスク型のカフェです。

「日常を豊かにしてくれるコーヒーをもっと気軽に、もっとお得に」をコンセプトに会費を支払うことで1日1杯コーヒーが無料で受け取れる会員サービスを提供しています。

現在は飯田橋と有明の2店舗で展開をしており、月々4,000円から始められる手ぶらプランや色んな種類のドリンクを楽しめるプレミアムプランなどがあります。ニーズに合わせた会員プランを用意しているのが特徴です。

▼プラン・料金
「マイボトルプラン」 3,000円/月 
「手ぶらプラン」 4,000円/月 
その他プラン多数

▼店舗の住所
Coffee mafia 有明 東京都江東区有明1丁目6-30 1F
Coffee mafia 飯田橋 東京都千代田区富士見2-12-13 1F

▼参考
【公式】coffee mafia(コーヒーマフィア) – サブスクハンドドリップコーヒー

上島珈琲店

全国展開している上島珈琲店も「上島珈琲店PASS」というコーヒーのサブスクを提供しています。

都内を中心に複数の店舗で利用可能な「上島珈琲店PASS-定額制パスポート」というスマートフォンアプリから来店の時間帯・頻度や利用したいメニューに応じて3つのプランから選択できるのが特徴です。

▼プラン・料金
「ネルドリップコーヒーパスポート」月額 5,000円
「ウィークデイパスポート」月額 4,400円
「朝活8」月額3,000円

▼利用できる店舗
対象店舗のみ利用可能

▼参考
上島珈琲店PASS

※カフェのサブスクの仕組みについて知りたい方はこちら:カフェのサブスクの仕組みやその特徴・メリットとは?

飲み放題のサブスク

次に飲み放題のサブスクをご紹介いたします。

串カツ田中

串カツ田中が提供している「田中で飲みpass」は月額500円で400円以下のドリンクが199円になるサブスクです。

串カツ田中で発行している定期券を購入するだけで通常390円のビールやハイボールを制限なく199円で飲むことができるので、お酒好きの人にはお得なサービスとなっています。

▼プラン・料金
「田中で飲みPASS」月額 500円

▼利用可能店舗
全国店舗で利用可能 ※一部店舗を除く

▼参考
田中で飲みpass

金の蔵

金の蔵では、月額4,000円で通常1,800円の飲み放題が1日1回無料になるサブスクを提供しています。

公式アプリからチケットを購入することでビールやハイボールなど60種類のお酒が飲み放題となります。「毎日通うと2時間130円でサービスを利用できる」という計算のため、サービス提供時に大きな話題を集めました。

▼料金・プラン
「プレミアム飲み放題定期券」月額 4,000円

▼利用可能店舗
全国店舗で利用可能※一部店舗を除く

▼参考
金の蔵

ラーメンのサブスク

次にラーメンのサブスクをご紹介いたします。

ばんからラーメン

ばんからラーメンは国内外に多数店舗を構える人気のラーメン店で、2020年から池袋と秋葉原の2店舗でサブスクサービスを提供しています。

月額6,800円を支払うことで通常700円~900円のラーメンが1日1杯食べ放題になるサービスです。

またラーメン以外にも月額300円で味玉やのり、ねぎ、チャーシュー等のトッピングが毎日無料になるプランも用意しています。

▼料金・プラン
「ラーメンパスポート」月額6,800円
「トッピング角煮パスポート」月額1,000円
「トッピングパスポート」月額300円

▼店舗の住所
池袋東口店 東京都豊島区東池袋1丁目13-4 第一坂田ビル1F
秋葉原店 東京都千代田区外神田4丁目4-7 Mtビル1F

▼参考
ばんから公式サイト

野郎ラーメン

野郎ラーメンが提供する「1日一杯野郎ラーメン生活」は月額8,600円で1日1杯ラーメンを食べられるサブスクのサービスです。

決済等の手続きはすべて野郎ラーメンが提供するアプリで事前に完結します。そのため店舗でのサービス利用時には、アプリに表示されるパスポート画面を店員に見せるだけで済みます。

▼料金・プラン
「1日一杯野郎ラーメン生活」月額8,600円
対象ラーメン:「豚骨野郎」「汁無し野郎」「味噌野郎」

▼利用可能店舗
全店舗で利用可能

▼参考
野郎ラーメンオフィシャルサイト

ビールのサブスク

次にビールのサブスクをご紹介します。

CRAFT BEER PASSPORT(クラフトビールパスポート)

CRAFT BEER PASSPORTはキリンビールが提供している「Tap Marché(タップ・マルシェ)」のクラフトビールを1日1杯飲むことができるサブスクサービスです。

数あるビールのサブスクサービスの中でもCRAFT BEER PASSPORTは店舗でサービスが提供されるサブスクであり、Tap Marchéの導入店であればどこでもビールを飲むことができます。

▼料金・プラン
「CRAFT BEER PASSPORT」月額2,800円

▼利用可能店舗
全国約1000店舗にて利用可能

▼参考
月額2,800円で1日1杯クラフトビールが飲めるサブスク! 『CRAFT BEER PASSPORT』

ビストロ酒場 CRAFT×CRAFT(クラフトクラフト)

赤羽にあるビストロ酒場 CRAFT×CRAFTはイタリアン料理や日本全国から取り寄せたクラフトビールが楽しめるお店です。

月額2980円で日替わりのクラフトビール6種類の中から、1日1杯好きなビールを無料で飲むことができます。

▼料金・プラン
「日替り6種 樽生ビール 毎日1杯無料券」月額 2,980円
「2か月間毎日1杯全タップ お好きなビール無料券」2か月 5,500円

▼店舗の場所
東京都北区赤羽1-12-4

▼参考
ビストロ酒場 CRAFT×CRAFT(ビストロサカバクラフトクラフト)|居酒屋

アイスのサブスク

31アイスクリーム

31アイスクリームが提供する「サーティーワン サブスク」はサーティーワンのアイスクリームがお得に食べられるサブスクのサービスです。

1カ月毎日好きなアイスと交換できる「31日間毎日 サーティワンチャレンジ」と毎月変わるおすすめのアイスを月に1個楽しめる「Flavor of The Month」の2つのプランから選ぶことができます。

▼プラン・料金
「31日間毎日サーティワンチャレンジ」月額5,980円
「Flavor of The Month」月額359円

▼利用可能店舗
全店舗で利用可能

▼参考
サーティーワン サブスク

その他の飲食店のサブスク

最後に飲食店型のサブスクの中でも少し変わった事例をご紹介いたします。

POTLUCK(ポットラック)

POTLUCKは、月額定額のチケットを購入することでPOTLUCKを導入している加盟店の料理をテイクアウトすることができるようになる、テイクアウトに特化したサブスクリプションサービスです。

POTLUCKからその日に食べたいメニューを事前予約しておけば、来店してすぐに飲食店で受け取りができるので、ランチタイムや夕食を作る時間が取れない人におススメのサービスです。

一日に何食利用するかによってそれぞれプランを用意しているため、まずは手軽にサービスを利用できるのが特徴です。

▼プラン・料金
「3食トライアルプラン」月額939円
「12食プラン」月額7,646円
「平日毎日1食プラン」月額10,584円

▼利用可能店舗
渋谷、恵比寿、新宿駅周辺の加盟店

▼参考
POTLUCK

まとめ

本記事では、サブスクサービスを提供している飲食店の事例を紹介しました。

食べ放題・飲み放題のように「利用し放題」となるサービスや会員限定のサービスを受けられるようになるサービスなど、事業者によって提供するサービス内容は異なります。

今後もサブスク市場は拡大していくと予想されているので、新たな飲食店のサブスクサービスも登場してくることでしょう。

※サブスク/D2C/定期通販に特化したクラウドシステム「サブスクストア」のサービス紹介資料はこちら

※人気の食品EC・通販のサブスク事例について知りたい方はこちら:人気の食品サブスク17選!メリット・デメリットや各種サービスの内容を紹介

※その他のサブスク事例について知りたい方はこちら:国内外のサブスクリプション事例を紹介!日本のサブスクの動向は?

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